第11回Midland Seminar of Ophthalmology 学術講演会

2017年10月21日(土)第11回Midland Seminar of Ophthalmology 学術講演会が開催されました。今回のこの講演会は名古屋大学、名古屋市立大学、藤田保健衛生大学、愛知医科大学、浜松医科大学、岐阜大学が一同に集まって開かれる学術講演会でした。東海圏の大学が集まって開催されるもので、もう11回目となります。
とても勉強になる講演会で、演題が4つあり、順天堂医学部 静岡病院眼科教授 太田俊彦先生による「IOL位置異常眼の対処法」、井上眼科医院 天野史郎先生による「抗緑内障点眼薬のオキュラーサーフェスへの影響」、四谷しらと眼科院長、東京医科大学兼任教授 白土 城照先生による「緑内障手術~その背景にあるもの~」、岡山大学教授 白神 史雄先生による「網膜疾患:検査所見からこれは何?」 でした。 太田先生は眼内レンズ強膜固定術の術式を確立した第一人者です。以前は、白内障の代替医療機器である、眼内レンズが目の中でずれてしまったり、眼内レンズを収めた嚢が支えている筋肉が弱くなることで眼内レンズが目の奥に落ちてしまったりという場合、レンズを取り出して、そして、眼内レンズを目の脇に縫い付ける(眼内レンズ縫着術)が主流でしたが、太田先生は、眼内レンズの足の部分を目の強膜に埋めて固定する手術の術式を確立しました。以前より、学会や、学術講演会でご発表なされ、また、太田先生の講演会により、手術をする術者が広く施行されるようになりました。今回は、実際の症例での困った症例、また、術中のコツなどを学ばせていただきました。天野史郎先生は抗緑内障薬については、緑内障の治療に絶対必要な眼圧の降下薬についての角膜に対する影響についての研究講演でした。また、興味深いことに、円錐角膜を疑わせる角膜所見があった場合、一般的には円錐角膜は30歳~35歳で進行は停止することが多いといわれていますが、ある抗緑内障薬を点眼すると再度進行する可能性があるという興味深い研究発表でした。また、緑内障手術の検証について白土先生のご講演がありました。この5年間で様々な緑内障の手術加療の道具、術式の選択が出てきました。しかしながら、眼圧の規程としては、シュレム管、線維柱帯の外側が50%関与しているということ、そして、日本人に一番多い緑内障のタイプは正常眼圧緑内障であること、を考えるとまだまだ改良、発展の余地があるとのことでした。白神先生は網膜疾患で多用されるOCTと眼底所見よりどんな疾患なのか?という問題形式のご講演でした。クイズのようで楽しかったです。また、疾患のみでなく、治療にも言及され、とても面白かったです。学会とは異なる講演会で、時間的にも、内容的にも大変勉強になりました。
 また、 明日からの診療に生かしていこうと思います。