硝子体手術の最新情報~Aichi Retina Meeting~

平成29年11月25日(土)Aichi Retina Meeting(愛知県網膜疾患の勉強会)が開催されました。名古そ屋大学眼科時代にお世話になりました浅見 哲先生(現 眼科三宅病院 副院長)が座長で名古屋大学眼科教室 講師 岩瀬 剛先生「網膜疾患と眼血流動態の変化」と、愛知医科大学 講師 草場喜一郎先生 座長つとめる 名古屋市立大学 准教授 安川 力先生の「光干渉断層計と人工知能を用いた黄斑疾患自動検出の試み」と、名古屋大学 准教授 伊藤 逸毅先生座長つとめる 横浜市立大学 教授 門之園 一明先生 による「網膜硝子体手術の最新トピックス」を拝聴して参りました。最新の機械では、網膜の眼血流の動態を色変化で見ることが出来ます。ご講演の中で本当に印象的だったのが、網膜中心動脈閉塞症という、眼の一番大事な網膜を栄養している血管(中心動脈)が閉塞(詰まって)しまう病気があり、詰まった瞬間しばらくは網膜の色合いなどが変わるために、詰まったことが分かるのですが、しばらくすると、状態によっては、網膜の色合いがもとに戻ってしまうので、見た目が分からなくなるという病気です。眼底検査では、分からなくても、光干渉断層計という網膜の断面を見る検査機械では、網膜がぺらぺらになって薄くなっている所見が認められますので、眼の動脈が過去に詰まったことが後々示唆されます。今回、岩瀬先生がお示しくださったのは、見た目に網膜血管がちゃんと眼底にあっても、血流はほとんどないという画像を見せていただいたことです。すごく印象的でした。演題2の安川先生によるご講演では、昨今取りざたされているAIが今後どこまで医師の仕事に関わるかというお話でした。ドクターXで取り上げられていたように、これからどのようにAIが関わり、医師の仕事がどのように変わっていくのか、というお話は印象的でした。最後の特別講演では、手術加療と網膜移植、そして、網膜中心動脈閉塞症の手術加療についてでした。門之園先生のご講演は私は初めて拝聴したわけですが、すごく面白かったです。一度実際の手術風景や手技などを実際に見学させていただいて目の当たりにしたいという思いが湧いてくる位でした。
眼科だけにとどまりませんが、現在の医療、そして技術の発展は本当に目覚ましい物があり、色々な検査機器がどんどん出てきます。
おそらくこういうことで起こっていたのであろう、と理論的に考えられ、予想されていた病態が、実際目の当たりに出来るようになりつつあります。今回は、保険診療のみに留まらない最新の医療に触れられて、本当に刺激的で、興味深いご講演でした。
また、明日からの診療に生かしていきたいと思います。

2017年11月28日 | カテゴリー : 勉強会, 未分類 | 投稿者 : 上社眼科院長

第3回名古屋第二赤十字病院 糖尿病・内分泌・眼病診連携の会

11月15日(水)名古屋第二赤十字病院(八事日赤)の糖尿病・内分泌内科、眼科の病診連携の会がありました。
いつも大変お世話になっております内科部長 稲垣 朱美先生、眼科部長 永田篤先生、わたなべ内科クリニック 渡邊 源市先生、井澤眼科 井澤 智広先生 が世話人で開催していただいている勉強会です。今回は、天白区の糖尿病・内分泌内科クリニック TOSAKI の戸崎先生が糖尿病のコントロールをいかにするべきか、そして、合併症を防ぐためにはどのように気をつけて診療を行うべきか、などをご講演くださいました。緩やかな治療、運動療法、食事療法、そして軽い治療のみしていると、発見時糖尿病のコントロールが悪かった場合、なかなかHbA1c が下がらなかった場合、治療中断(ドロップ率)をあげ、そしてモチベーションの低下につながりやすい、したがって、最初から強めの治療から開始し、その上でコントロールを見て緩やかにしていく治療の方が合併症対策としても有効である。という内容でした。そして、眼科部門からは、八事日赤の眼科部長が最近の眼科の診断技術について、OCT(網膜光干渉計)や、OCTA(網膜光干渉計による網膜循環を見る機械)についてご講演されました。
今回のご講演を拝聴し、感じたことは、眼のバランスが悪いお子様の場合、片目を強制的に隠してもう片目を積極的に使わせる治療があります。発見された時期によっては、その治療を最大限に効かせる必要がありますが、従来では、少しの時間からスタートということをすることが多いです。しかし、開始時期によっては、少し長めの時間からスタートし、逆に減らしていくという治療のほうがよいのかな、と思われることも経験し、本日の戸崎先生のお話と共通する物がありました。
懇親会では、近隣の先生、また、お世話になっております八事日赤の各先生方とも交流することが出来、治療、病診連携など色々とお伺いすることが出来ました。 
また、明日からの医療に生かしていきたいと思います。

2017年11月16日 | カテゴリー : 勉強会 | 投稿者 : 上社眼科院長

緑内障の最新手術治療の勉強会

11月11日(土)緑内障の手術治療の勉強会がありました。演者は中京病院眼科副院長 渡邊三訓先生 の緑内障手術加療アップデート、松江赤十字病院 眼科部部長 谷戸 正樹先生による 緑内障手術のタイミング でした。緑内障の方が見えられたとき、隅角鏡を眼に入れて病型を診断しておりますが、その病型によって近いうちに白内障手術加療を薦めた方が将来的に眼の機能維持によい、というお話が印象的でした。実際見えていると、また、生活に困っていないと、手術を薦めても、本当に必要なのか、また、自分は大丈夫だと思うと思ってしまうのか、なかなか難しい物です。ただ、昔と違って、手術するにも、入院期間はすごく短く、そして、低侵襲になっているということが分かりました。医学の進歩が著しい現在、病気は、なるなら遅い方がやっぱりいいのだな、とつくづく思います。なる時期は選びようがないのですが、、、

2017年11月12日 | カテゴリー : 勉強会 | 投稿者 : 上社眼科院長

11月8日手術休診にて

11月8日(水)午前は、臨時休診にさせていただき、病院にて手術の参加をさせていただきました。
斜視弱視の診療に携わるに当たり、また、緑内障、網膜硝子体の診療に当たるにも、手術を通して学ぶことがたくさんあります。
まずは、診療における手術の治療における位置づけ。患者様の個々のご希望もありますが、その病気、ステージにおける治療の一環としての手術の位置を知っておかなければ、ご紹介させていただく時期を逸してしまうこともありますし、また、その方の人生のステージを考えての手術の適正な時期というものを捕まえて、選択肢の一つとしてご紹介することが出来ません。
クオリティの高い診療を行うためには、休診にしますと、ご迷惑をお掛けすることとは重々承知でしたが、医師として出来るだけ確からしい治療をしたい。という想いがありますので、休診にさせていただきました。
9月頃より掲示はさせていただいておりましたが、たまたま知らずにお越しいただきました患者様にはご迷惑をお掛け致しました。
しかしながら、手術を通して、知識欲がより沸き、論文検索をし、より深い知識が得られたことを感謝申し上げます。
せっかく得た知識、技術を無駄にしないように、これからの診療に生かしていこうと想います。

2017年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 上社眼科院長

緑内障勉強会

平成29年10月31日(火)19時~緑内障の最近の治療法、そして手術、薬物療法の位置づけについての勉強会がありました。慶應義塾大学眼科学 助教 芝 大介先生、笹原 正行先生 のご講演で、芝先生は レーザー繊維柱帯形成術(SLT)の論文,
研究で勉強させていただいている先生です。緑内障治療において、薬剤の多剤併用を要する際はレーザー治療や、観血的(血が出る、つまり切開を伴う)な手術の選択肢を考えざるを得ません。緑内障治療は少し前までは 繊維柱帯切除術、繊維柱帯切開術が主流でしたが、最近では、属のようなものを目の横の部分に入れたり、また、合併症リスクの少ない低侵襲緑内障手術(MIGS:Minimally Invasive Glaucoma Surgery)が普及しつつあり、特にSLTに関しては、点眼が多剤試用になる可能性が高い場合、早期から取り込んでしまってもよい、というお話はとても勉強になりました。手術に関してもいろいろな方法が最近はあり、治療に関しても、時期状態をみてまた、将来もみて方針を決めていかないといけないと思いました。また、明日からの診療に生かしていこうと思います。

第11回Midland Seminar of Ophthalmology 学術講演会

2017年10月21日(土)第11回Midland Seminar of Ophthalmology 学術講演会が開催されました。今回のこの講演会は名古屋大学、名古屋市立大学、藤田保健衛生大学、愛知医科大学、浜松医科大学、岐阜大学が一同に集まって開かれる学術講演会でした。東海圏の大学が集まって開催されるもので、もう11回目となります。
とても勉強になる講演会で、演題が4つあり、順天堂医学部 静岡病院眼科教授 太田俊彦先生による「IOL位置異常眼の対処法」、井上眼科医院 天野史郎先生による「抗緑内障点眼薬のオキュラーサーフェスへの影響」、四谷しらと眼科院長、東京医科大学兼任教授 白土 城照先生による「緑内障手術~その背景にあるもの~」、岡山大学教授 白神 史雄先生による「網膜疾患:検査所見からこれは何?」 でした。 太田先生は眼内レンズ強膜固定術の術式を確立した第一人者です。以前は、白内障の代替医療機器である、眼内レンズが目の中でずれてしまったり、眼内レンズを収めた嚢が支えている筋肉が弱くなることで眼内レンズが目の奥に落ちてしまったりという場合、レンズを取り出して、そして、眼内レンズを目の脇に縫い付ける(眼内レンズ縫着術)が主流でしたが、太田先生は、眼内レンズの足の部分を目の強膜に埋めて固定する手術の術式を確立しました。以前より、学会や、学術講演会でご発表なされ、また、太田先生の講演会により、手術をする術者が広く施行されるようになりました。今回は、実際の症例での困った症例、また、術中のコツなどを学ばせていただきました。天野史郎先生は抗緑内障薬については、緑内障の治療に絶対必要な眼圧の降下薬についての角膜に対する影響についての研究講演でした。また、興味深いことに、円錐角膜を疑わせる角膜所見があった場合、一般的には円錐角膜は30歳~35歳で進行は停止することが多いといわれていますが、ある抗緑内障薬を点眼すると再度進行する可能性があるという興味深い研究発表でした。また、緑内障手術の検証について白土先生のご講演がありました。この5年間で様々な緑内障の手術加療の道具、術式の選択が出てきました。しかしながら、眼圧の規程としては、シュレム管、線維柱帯の外側が50%関与しているということ、そして、日本人に一番多い緑内障のタイプは正常眼圧緑内障であること、を考えるとまだまだ改良、発展の余地があるとのことでした。白神先生は網膜疾患で多用されるOCTと眼底所見よりどんな疾患なのか?という問題形式のご講演でした。クイズのようで楽しかったです。また、疾患のみでなく、治療にも言及され、とても面白かったです。学会とは異なる講演会で、時間的にも、内容的にも大変勉強になりました。
 また、 明日からの診療に生かしていこうと思います。

第5回 TOKAI OPHTHALMIC ACADEMY 東海眼科学術会

遅くなりましたが、8月20日(日)に第5回TOKAI OPHTHALMIC ACADEMY が開催されました。夏の日曜というのに、大変多くの先生方がご参加されておられました。朝から夕方まで4題目あり、金沢大学准教授 小林顕先生による 角結膜疾患の治療によるワンポイントアドバイス、新潟大学教授 福地健郎先生による 緑内障治療に関わる諸問題、愛知淑徳大学教授 柏井聡先生による 急性視神経炎の診断と治療アップデート、 京都大学教授 辻川 明孝先生による 症例で学ぶ網膜循環疾患の病態と治療戦略 でした。蒼々たる先生の最新の治療そして研究のお話は大変勉強になりました。大学病院勤務より出ると、学術、そして研究と考察より離れてしまいがちですが、こういった学術講演会がありますと大変勉強になりますし、日々の臨床の中での考察がいかに大事かを気づかされます。今後とも勉強そして考察をしていきたいと思います。

漢方勉強会

7月22日(土)夜漢方の勉強会がありました。演者は和漢医薬学会 評議員の秋葉哲生先生です。日本は唯一保険適応で和洋の薬剤を処方できる国ですが、漢方については、10年前よりもずっと各診療科で使用されておられますが、生薬の内容が重なる場合、考えなければなりませんので、西洋薬と違い、その内容成分の構成、そして効能について考えなければなりません。まだまだ勉強中の私自身ですが、本日は、講演会で眼科で一辺倒に使われがちな処方より、内容を考えると違う方がよいことを学べました。そして、偶然にも研修時代に大変お世話になりました現在名古屋大学のICT(感染対策チーム)でご活躍の先生にたまたまお会いできました。多方面でご活躍されておられる先生にお会いでき、お話もお伺いできましたことは大変嬉しく、勉強になりました。これからも、どんどん進化する、発展する医療をご提供すべく、精進していこうと思います。

2017年7月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 上社眼科院長

iPS 理化学研究所

7月1日 「網膜色素変性症の治療」というタイトルで、iPSの治療の舵取りをしておいでの理化学研究所の高橋政代先生の講演会がありました。(午前診を早めに終了し参加して参りました。ご迷惑をお掛け致しました。)眼科医といっても、今、iPSの治療はどこまで進んでいるのか、そして、今後は?網膜色素変性症に対しての視力向上見込みはどこまでいっているのか、などの情報は特にだれからも通達されるわけではありません。(iPSにかぎったことでもありませんが)
こういった機会がないとなかなか知り得ないので、今まで、ニュースに話題になるiPS細胞について患者様よりお問い合わせいただいた際、答えに詰まってしまうこともあり、知りたい、聞きたいという思いでいっぱいにして講演会を拝聴して参りました。
網膜色素変性症の治療に関しては、むこう10年で大学病院クラスでの治療ができるようになる可能性が、そして、一般地中病院まで広がるには、20年掛かるが、人工網膜、iPS技術を使用した治療が受けられるようになるだろうとのことでした。そして、何より、高橋先生ご自身も初めはびっくりされたようですが、IT技術、AI(人工知能)技術の発展がめざましく、そして、特に医療技術の応用としては、視機能障害へのサポートが一番親和性が高いそうです。(現に、今後出てくる未来の身体サポート機器の展示会の2/3が視覚サポート機器であったそうです。)なので、そういったデバイスが視覚障害を抱えても、その技術により不自由さを感じにくくなる可能性も出てくる!とのことでした。
また、日本では高橋政代先生初め、いろいろな方が法整備をしていただいたお陰で、気軽に何のエビデンスもない治療ができません。しかし、法整備のない海外では、網膜色素変性症の方に治療目的にES細胞を目の中に注射したら失明したという報告がされているように、再生医療を語る様々な何のエビデンス(研究成果がなされ、きちんとしたプロトコルにそって、結果が出ているもの)もない治療が世界中で横行し、学会誌でも報告されているそうです。(特にこのような結果になった治療も、現地では闇商売としてしているわけではないです。海外では、法律がないので、効くかもしれませんからやりましょう!といってしているだけです。日本は、きちんとした証拠が出ている治療しかできません)そして、それは何百万というお金を払わされてされている、と高橋先生は嘆いておられました。

現在、高橋先生、名古屋大学前教授の三宅養三先生、そして、私も視覚障害者補装具判定医師の資格を取らせていただく際、お世話になりました国立リハビリテーションセンターの仲泊先生が理化学研究所に移られて、ご一緒に、医療と今まで生活、就労などのサポートが離れがちだったのを、一緒にできる運動( I see アイ シー 運動:i see 運動 )そして、その一環として、それができるセンターを神戸に立ち上げておられます。神戸のアイセンターというところです。ご参加しておられた患者様たちはご家族の方々と行こうか!行こう行こうというお声も聞かれました。是非、私自身も対象となる方に今後の診療でご案内をさせていただこうと思います。
最後に、高橋先生からご案内がございました。
アイセンターには、土地賃借料として、月に3000万円 掛るそうです。(こういったものは、事業者である小生には、よくわかります。)もちろん企業の協賛を頂いておりますが、賛助やご寄付も本当にありがたいので、よろしくお願いします。とのことでした。(ふるさと納税からもアイセンターへの寄付ができるそうです。)HP:はこちら
I see 運動については→ こちら

ここには講演内容のすべてを書き切れませんが、今回の講演内容を踏まえて、今後もより、確からしい医療を皆様にご提供できますよう明日からの診療に生かしていきたいと思います。

2017年7月3日 | カテゴリー : 学会研究会 | 投稿者 : 上社眼科院長

学校視力検査

4月からお越しいただいておりました学校視力検査の眼科受診の方々がようやく落ち着いて参りました。混み合いました際にお越しいただきました方へは大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、申し訳ございません。今後ともどのようにしたら皆様にご満足をいただき、また、ご不快な思いが減らせられるか、当院スタッフ全員でよりよくしていこうと思っております。よろしくお願い申し上げます。

2017年6月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 上社眼科院長