コロナウィルスのワクチン接種が順調に進んでおりますが、その後、どれくらい自分の体の中の抗体があるか知りたくありませんか? 知ったところで・・と思われるかもしれません。

確かに、ワクチンを2回摂取しても、かかっている方もおられますし、抗体価が高いからならない訳でもないかもしれません。ただ、どれくらい自分の体の中にあるのか知っておけば、抗体価が低ければ、より、ご自身の中で気をつける、などの心がけとなるかもしれません。高いから安心してよい、という訳ではありませんが、少しでもこのデータが助かる方がおられれば、と思い、導入することといたしました。

抗体?抗原?PCR?をご理解いただくために、以下の表を入れております。

経過グラフ

今回採用する検査は、抗体検査であり、そして測定するものは、中和抗体です。
中和抗体とは、ウイルスに結合し、ウイルスが細胞に感染する機能を邪魔する(中和する)抗体です。スパイク蛋白(S)に対する抗体がそれにあたります。中和抗体を測定すると、ワクチンが効いたかどうか、ウイルスに対する防御力がどのくらいあるかどうかを測定できます。

抗体検査は、PCR検査や抗原検査と違い、今感染しているかを診断する検査ではありませんので、症状のない方が対象となります。つまり、発熱、咳、倦怠感、等の風邪症状、感冒症状がある場合は、この検査は、該当いたしませんし、下記に該当する方は、検査を受けることができません。

2週間以内に発熱や風邪症状がある方

感染者と濃厚接触してから、もしくは、

日本国外から帰国後2週間経過していない方

なお、検査につきましては、自費検査 となりますので、よろしくお願い申し上げます。

 

☆ワクチンの効果について。ワクチン接種を終えられたお母さんから母乳と通じて、赤ちゃんへのプレゼント効果もわかっております。以下ご参照くださいませ。

☆いったんコロナウイルスに感染された方も、ワクチン接種は推奨されております。(→和歌山県のHPより

<以下記事より>

新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した女性の母乳は、未接種の時よりウイルスに対する抗体が100倍も増えることが、米フロリダ大学の研究チームが行った研究によって明らかになった。

 同チームは、医療従事者へのファイザー社製、モデルナ社製のワクチン接種が始まった2020年12月~2021年3月の間、母乳で赤ん坊を育てていて、新型コロナの感染歴がない女性21人を対象に調査を実施。接種前、1回接種後、2回接種後の3回、血液と母乳を採取し、抗体の量を調べた。  その結果、2回目のワクチン接種後、血液と母乳に含まれる抗体量は接種前の約100倍になったという。  赤ん坊は免疫力が弱いため、母乳からさまざまな病気に対する抗体を摂取し、身を守っている。母乳にどのくらいの新型コロナウイルスへの抗体があれば新生児への感染を防ぐことができるのかは、まだ不明だが、研究チームはさらに研究を進める方針だとしている。  研究結果は専門誌「Breastfeeding Medecine」に掲載されている。

上社眼科