臨床眼科学会報告(10月6(金)〜9日(祝月))
眼科の一番大きな学会の2つのうちの一つ、
第77回臨床眼科学会が開催されました。
今回もハイブリッド(現地とzoomでの閲覧)でしたので、平日と土曜日は映像で、朝、昼、夜で開催されている1時間ほどのミニ講座は現地でしか見られないので、日、祝は現地で講座講習を受けて参りました。
もう一つ、現地に行くメリットとしては、新しい機械や、道具などの展示を展示会も兼ねているので、見ることができるということ、そして、実際に講義を聴けるので、ご高名な先生方のご発表の後、質問することができると言うことです。
最終日は展示会がないので、今回は、日、祝日で2日まるまる現地で出られたのはありがたいことでした。
今回の学会では、私が名古屋大学で大変お世話になった
近藤峰夫先生(現三重大学眼科学教室教授)が特別講演をされました。
その題目は、「視覚機能研究に魅せられて Fascinated by Visual Function Research 」です。
私は名古屋大学で眼科医としての基本、考え方を学び、臨床研究、基礎研究等、を、近藤先生含め、素晴らしい先生達がされれているのを近くで見ることができたのですが、そのときは、単に近藤先生のことを、「優しくていい先生。教育熱心で、謙虚で、全然偉ぶらない、かつ、頼りがいのあるいい先生。私も他の先生達も皆ミネオ先生の事が大好き」というイメージでした(*´-`)
今回、先生の人生のスタンス、研究に対する姿勢、そして、先生の研究成果の自身のそのときの状況と歴史、を拝聴して、当然ながら、単に「いい先生」だけでなく、超絶(この表現が正しいかわかりませんが)素晴らしい研究者でもある事を今回認識し、もっと昔に先生の事そういう事をちゃんと知ってたらなあ、、と感銘を受け、自身の無知を反省いたしました。
座長の現愛知医科大学眼科学教授の瓶井 資弘先生が端的に表現されておられましたが、「愛」に溢れている先生です。
人間はしんどいときほど、また、くさくさした気分であるときほど、エゴになりやすいです。大学勤務は本当に給与も出ないし、人生を医学にかけてひたすら少しの応援で最大限自分で頑張るという環境です。それなのに、常に感謝の心で、自分が死んでも、自身が残したサイエンスは残る。という信念の下、自身の人生を掛けて臨床医としても研究医としても功績を立てつづけており、かつ、家族もとっても仲良し(ご夫婦の本当のプライベートエピソードもお話されていました。)な先生のお話を拝聴し、涙が出ました。
自身も、この様な先生に、少しでも恥じない様な医師でいようと、先生、ありがとうございます。と心から思いました。
10月23日から、期間限定でオンデマンドでの視聴期間が始っております。また、院長のブログに載せようと思います。
(私が眼科医になりたてのころ、癒やしがほしいときに、メチャクチャイケメン!と思って、彼の素晴らしい講義を聴くたび、ファン心でテンションが上がっていた 現 筑波大学 眼科学教室教授 大鹿 哲郎先生のお写真も掲載いたします。)